行事案内

月例行事

御経日(永代経)


 お経日とは毎月一日に永代供養のために行われる法要のことです。宝浄寺では毎月一日に行われます。このお経日とは永代経ともいい永代過去帳(えいだいかこちょう)へ記載されている方、その時にお塔婆(とうば)を建立された方への追善供養がなされます。

広布唱題会

 毎月第1日曜日、宝浄寺では広布唱題会という法要が行われます。広布唱題会とは勤行の後、題目(南無妙法蓮華経)を一心に唱える法要です。広布唱題会は総本山67世日顕上人が平成15年(2003年)1月の第一日曜日に始められたことです。

御報恩御講・御逮夜御講

 御報恩御講(ごほうおんおこう)とは、御本仏日蓮大聖人の月命日である毎月13日とその前日である12日の夜に奉修され、仏祖三宝尊(ぶっそさんぼうそん)への御報恩謝徳のための寺院行事であります。
 宝浄寺に於いては、毎月第二日曜日とその前日の土曜日に御報恩御講を行います。
御逮夜御講の写真

年中行事

元旦勤行


 元旦勤行とは正月寺院に参詣し、今年の決意や目標についてご祈念をする法要です。正月一日は古来から様々な行事が行われ、1年で最も意義深い祝日とされてきました。日蓮大聖人は『十字(むしもち)御書』に
「正月の一日は日の始め、月の始め、年の始め、春の始め。これをもてなす人は、月の西より東をさして満つるがごとく、日の東より西へ渡りて明らかなるがごとく、徳もまさり人にも愛せられ候なり。」
と仰せられているように、本宗で行われる元旦勤行は一層意義深く、めでたい行事の一つです。
元旦勤行の写真

節分会

 宝浄寺では節分の日にあわせて「節分会」(「会」とは法要の事)を行います。この法要では、御住職様の導師による読経・唱題ののち、豆まきがおこなわれます。
節分とは、季節の分かれ目の意味で、立春、立夏、立秋、立冬の前日を言います。このうち立春の前日だけ行事が行われるのは、旧暦の新年を迎える前日に当たっており、宮中の大晦日の行事と結びついたことによります。(参考:日蓮正宗の冠婚葬祭、P74)

興師会


 日興上人(にっこうしょうにん)のご命日である2月7日に行われる法要で、総本山大石寺(たいせきじ)はもちろんのこと、末寺においても厳粛に執り行われます。これは日蓮大聖人から仏法の正義を受け継がれ、後世にまで正しく法燈を伝えて下さった日興上人に対し奉り、僧俗一同、心からご報恩申し上げるものです。
興師会の写真

宗祖誕生会

 御誕生会とは宗祖日蓮大聖人が承久4年(貞応元年)(1222)壬午、二月十六日、安房国(あわのくに)長狭(ながさ)(ごおり)東条片海(とうじょうかたうみ)(千葉県鴨川市)にてお生まれになったことをお祝いする行事です。御伝土代(ごでんどだい)(日蓮正宗聖典改訂版頁735)

春季・秋季彼岸会

 彼岸会は、春分と秋分の年二季に行われる法要です。仏教では、私たちが現在生活している世界のことを穢土、または娑婆(しゃば)世界などと呼び、煩悩や苦しみの充満した穢れた国土であると説きます。この娑婆世界を「此岸(しがん)」、これに対して悟りの境界、成仏の境界のことを「彼岸」に譬えるのです。そして、悩みや苦しみを取り除き、悟りの境界に至ることを「到彼岸」と言います。
 此岸(現世、娑婆世界)と彼岸(あの世、悟りの世界)との間には煩悩、業、苦の三つの苦しみの根源が大河として流れています。これを俗に三途の川と言います。
春季彼岸会の写真

宗旨建立会

 宗旨建立会とは宗祖日蓮大聖人が建長5年(西暦1253年)4月28日、安房国(あわのくに)(現千葉県)の清澄寺(せいちょうじ)にて朝日に向かい『南無妙法蓮華経』とお題目唱えた日を、日蓮正宗という宗旨(しゅうし)が建てられた日としてお祝いする行事です。またその1ヶ月前の3月28日には立宗内証(ないしょう)宣示の法要が行われます。

盂蘭盆会

 「お盆」とは、正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。地域によっては八月に行うところもありますが、毎年7月15日に先祖の供養する仏教の行事です。
 「盂蘭盆」とは、古代インドの言葉である梵語の「ウラバンナ」を翻訳した言葉であり、「倒懸(さきがけ)」という意味です。
これは、仏教で説く餓鬼道の飢えや渇きの苦しみが、足を縛られて逆さ吊りにされた苦しみから救うために行なう法要であり、日本では、飛鳥時代から行われるようになったと言われています。
 盂蘭盆会の始まりについて、仏説盂蘭盆経には次のような説話が示されています。
盂蘭盆会の写真

御難会

御難会とは文永8年(1271年)9月12日に相模国片瀬(現神奈川県藤沢市)の竜口刑場(たつのくちけいじょう)にて、宗祖日蓮大聖人が受けられた難に関する行事です。
 これは日蓮大聖人の竜口の奇跡と言われて、世間でも歌舞伎の演目や映画、ドラマなどの題材として使われています。

御会式御正當会・御会式御逮夜

 御会式(おえしき)御正當会(ごしょうとうえ)とは、宗祖日蓮大聖人の祥月命日である10月13日に行われる行事です。
宝浄寺では10月の第三日曜日に御正当会、その前日の土曜日に()逮夜(たいや)が行われます。

 古来日蓮正宗では『御会式に来ないものは信徒ではない』、『364日お寺に来ても御会式の一日に来なかったら意味がない』と言われる程、日蓮正宗で一番重要な行事です。

御会式御正當会の写真

目師会

 目師会とは元弘3年(1333年)11月15日、総本山第3世新田郷(にいだきょう)阿闍梨(あじゃり)蓮蔵坊(れんぞうぼう)日目上人(にちもくしょうにん)の祥月命日にあたります。日目上人はカブを好んで召し上がっていたそうです。そのため、この日は御宝前にカブをお供えするので俗に『カブ御講』なんて呼ばれることもあります。
目師会の写真

冠婚葬祭

初参り

 日蓮正宗では、生れた子をはじめて日蓮正宗寺院に参詣させることを「初参(はつまい)り」と称しています。子どもの初参りは、世間では生後三十日前後、あるいは百日前後と、地域の風習によってさまざまですが、日蓮正宗では特に何日目という定めはありません。乳児の生育の様子などによって日を決め、所属寺院にはできるかぎり家族揃そろって参詣することが望ましいでしょう。ここでは()授戒(じゅかい)をいただき、子どもの健やかな成長と法統(ほっとう)相続を御本尊(ごほんぞん)に祈念します。

七五三祝い

 3歳の男女児、5歳の男児、7歳の女児のお祝いとして行うものです。
節目節目で子どもの健康や日々を幸せに過ごせるようにお祈りし、これまでの成長を御礼申し上げる重要な儀式です。
七五三祝い写真

成人式


 毎年「成人の日」に合わせ、成人を迎えた青年男女を対象として、本宗寺院においても成人式が執り行われます。成人とは、一般的には「成年に達した人」との意で、大人としての自覚と責任のうえから、社会人としての良識ある振る舞いが求められる年齢に達した人を言います。
成人式の写真

結婚式

 日蓮正宗の結婚式は、御本尊(ごほんぞん)様の御前(ごぜん)で行います。
これは御本尊にパートナーの二人が力を合わせて広宣流布のために精進することを誓い、家内安全や法統相続(ほっとうそうぞく)を御祈念する意義があります。

地形式・起工式

 地形(じぎょう)(しき)は、新たに土地を購入したときなど、その土地を清めるために行う儀式をいい、一般には地鎮祭(じちんさい)ともいいます。また起工式(きこうしき)は、建物を新築するときなど、工事をはじめるにあたって執り行う儀式をいいます。
 また起工式は、建物を新築するときなど、工事をはじめるにあたって執り行う儀式をいいます。

上棟式

 上棟式(じょうとうしき)は、一般に「棟上(むねあ)げ」とも「建前(たてまえ)」ともいわれ、地形(じぎょう)(しき)・起工式の後、家屋(おもや)の基礎となる骨組み、結構が整い棟木(むなぎ)を上げたときに行われる祝儀です。ここでは、御本尊(ごほんぞん)を奉掲して仏祖三宝に御報恩申し上げ、工事の無事竣工(しゅんこう)と家屋の安全を御祈念します。(参考:日蓮正宗入門)

葬儀

 葬儀(そうぎ)は、故人の即身成仏を御本尊(ごほんぞん)に願って行う大事な儀式です。
この葬儀に奉掲する御本尊は、故人を寂光浄土(じゃっこうじょうど)引導(いんどう)即身(そくしん)成仏せしめることから、「導師(どうし)御本尊」「導師曼荼羅(まんだら)」と称されます。

法事

 法事(ほうじ)は、故人の忌日(きじつ)や年忌等の際に、寺院に願い出て営む法要です。これには、初七日忌から七七日忌(四十九日忌)、百箇日忌、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌等があります。
 ここでは、故人の菩提(ぼだい)を期して、僧侶の導師のもとに読経・唱題し、塔婆(とうば)建立の功徳をもって、追善供養を行います。この法事を修することにより、故人はその節目節目に御本尊(ごほんぞん)功徳(くどく)(よく)し、遺族もまた功徳善根を大きく積むことができるのです。

塔婆供養

 先祖や故人の命日・年忌、春秋の彼岸や盂蘭盆(うらぼん)などには、追善供養のため塔婆(とうば)を建立します。
 塔婆とは、もともと古代インドの語で「卒塔婆(そとうば)(ストゥーパ)」といい、「塚」「(びょう)」「方墳(ほうふん)」などを意味し、特に仏教においては、仏舎利や経巻などを安置した供養の塔をいいます。この塔は、仏に対する報恩と信仰を象徴したもので、その形も五重塔などの堂塔から五輪の石塔・角塔婆・板塔婆などの種々の供養塔として表されています。
塔婆は、丸や角の形を積み重ねて一つの体を表しています。下から方形(四角)・円形・三角形・半円形・如意宝珠(にょいほうじゅ)の順序で五輪の塔に組立てるのが基本的な形であり、これは一切の森羅万象を構成する地・水・火・風・空の五大を表しています。
塔婆供養の写真

諸祈念願

 「祈念」とは、一般に祈祷(きとう)・祈願・祈請(きしょう)などともいわれ、神仏に対し心願を込め自他の災を払い、幸福と利益(りやく)を祈り求めることをいいます。日蓮正宗信徒は、寺院に当病平癒(とうびょうへいゆ)や安産祈願などの諸祈念を願うことができます。寺院へは、本人が参詣して導師の僧侶とともに読経・唱題・祈念することが肝要です。