先祖や故人の命日・年忌、春秋の彼岸や盂蘭盆などには、追善供養のため塔婆を建立します。
塔婆とは、もともと古代インドの語で「卒塔婆(ストゥーパ)」といい、「塚」「廟」「方墳」などを意味し、特に仏教においては、仏舎利や経巻などを安置した供養の塔をいいます。この塔は、仏に対する報恩と信仰を象徴したもので、その形も五重塔などの堂塔から五輪の石塔・角塔婆・板塔婆などの種々の供養塔として表されています。
塔婆は、丸や角の形を積み重ねて一つの体を表しています。下から方形(四角)・円形・三角形・半円形・如意宝珠の順序で五輪の塔に組立てるのが基本的な形であり、これは一切の森羅万象を構成する地・水・火・風・空の五大を表しています。